同棲生活。

生まれて初めての同棲生活。

最初はそりゃ不安だった。

これまでずーっと実家暮らし。

思うがままに遊び、飲み、半同棲をし、まさにやりたい放題。

大学1年、2年の時は両親がシカゴにいたから姉と二人暮らしだったから、掃除、洗濯、軽いご飯は作れたけども。

それでも、「甘え」はいつも心のどこかにあった。

彼女は最初「一緒に住むとしても6ヶ月後かな」と言っていた。本人が覚えているかは定かではないけど。

それが、すぐに同棲することになった。結果的にはすごくよかったけど、その時はちょっと驚く。

でも直感的に「今、動かないと後悔するし、未来が変わってしまいそう」と感じた。

今まで実は攻めているようで保守的な部分があったんだな。何か動く時は次の安心が見えないと決断できていなかったというか。

それはそれで重要だと思うけど、ブレイクスルーはなかったような気がする。ある意味、器用というか。

で、実際に同棲してどうか。

まだ1ヶ月経ってないから何とも言えないけど、「決断してよかった」と心から思っている。大変なこともあるけど、生きてる、そんな実感がある。

契約書の欄に自分の名前を書く、色々な判断を求められる、請求書が自分宛に届く。

小さい頃、自分宛の手紙が来るとめちゃくちゃ嬉しかった。料理の会計をする姿に憧れた。いつか父親になりたいと思っていたんだなぁ。

彼女が最初に作ってくれた料理は肉じゃがだ。家に帰った時の、あの瞬間は本当に本当にうれしかった。家族って、こういうものなのかと思ってものすごく感動した。

いきなりのケンカも、俺はなんだか安心した。彼女の優しさを感じたし、自分自身も今までの経験はこういう時のためにあったのだと思った。

これから、「一緒に住みたくない」と思うこともお互いあるんだと思う。それでも、俺は彼女と一緒に住むのだと思う。というか、彼女としか一緒に住めないと思う。

何より、帰る所が一緒。というのは、かなり大きい。彼女がどう思っているかは、もう少し経ったら聞いてみよう。

辛くなったらプチ家出だってしていいと思ってる。俺は、それでも彼女が仕方なく帰ってきてやるか！と思ってもらえる行動をサボらずするだけだ。ずっとよろしく！