take0329のブログ

好きこそものの上手なれ

仏教的人生学科/第1回(0416)

ずっと学びたかった東洋思想を学ぶときがきた。

仏教にはいろいろな宗派があるし、

難しい漢字が多いからどこから始めようかと思っていたけど、

直感的に面白そう!と思い全4回のセミナーを申し込んだ。

安くないセミナーなので学びを深めるべくアウトプットするぞっと。

 

まず最初に「仏教を学ぶ」ではなく「仏教で学ぶ」というメッセージ。

ここでは学ぶ態度が大事、ということをしっかりインストールしていた。

つまり、「何を学ぶにしても自分のあり方が大事だ」と。

なぜここにいるのか、を今一度思い出しながら、やるぞ~と。

 

道元(1200-1253)の言葉

「仏教をならふということは、自己をならふなり。」

 

ここで言う自己とは「人(にん)」「宿業の身」「落在」など色々な読み方があるよう。現前、現世などの区別はありそうだけど一旦言葉だけ。

 

また、自己がかなり奥深いと思ったのは、一照さんがアメリカで説明している時の英語「sense of self」というワード。これは。「私(主体)が経験する(客体)」という分け方をよくするが、そうではない、と。私と経験を含んだものが人生で、「経験の中(awareness)の中に私が生まれている」という方がしっくりくると。また、ここで大事なのは「吟味する」ということ。英語ではinvesitgationやinquiryと言っていた。探究みたいな意味。そして、吟味するためには「疑問」が大事。疑問があるから吟味するというなる。なるほど。

 

また、宗教の「宗」とはfundamentalという意味合い。つまり、土台となる、基礎となるみたいなニュアンス。それを「教わる」と。そして、教わるためにはツールが必要で、それが瞑想や座禅とのこと。

 

仏教の章典

大きく分けて3つある。「問答商量のコレクション(師匠と弟子の問題などがイメージ)」「語録集(無門関、碧巌録、従容録)」「伝灯録」。

 

今回のテキストを選んだ背景にもあるらしいが、「忙中閑」は臨済宗の雲厳と道悟の問答商量にある問い。ちなみに、仏教では、絶学無為の閑道人を目指すらしい。これは学ぶことがなく、偽りやつくりごとをしない閑道人。よく分からず…。

 

そして、問答商量から読み解くことは、拈提(ねんてい)するというらしい。これは、自分がその問答の立場だったらどうか、ということをひたすら考えて、その問答からのメッセージを読み解くというもの。コンテクストを読むとも近しい概念かな。記憶が曖昧だけど、例えば、テキストでは、2名の登場人物(雲厳と道悟)がいる。1人が箒で道を掃いている人に向かって「忙しいですね」と問いかける。その人は「忙しさと忙しくなさがある」と答える。それに対し問いかけて人は「どういうことだ?それは、月が2つあるようなことか?」と。相手は「いや、違う。これがそういうことだ」と言って箒を見せる。というシーン。一照さんが読み解くに、「忙しくない中に忙しさがある」みたいなメッセージだと。

 

ここでのキーワードはsimultaneous inclusion。つまり、矛盾を矛盾のまま解決する行為があるとのこと。これは2次元ではなく3次元で考える。補足で言っていたのは、人は境界をつくっているけど、実は境界なんてものはなく、同時性があると。それが大事だと。これは、冒頭の「私と経験を切り離さい」ということにもつながった。そして、これはmeとweの話にも繋がりそう。これは残り3回で探究を深めていこう。

 

あとは、個人的に印象的だったのは「善知識」。組織開発に興味があるのも、チームの可能性を感じているから。ウィキペディアによると意味としては、「善き友」「真の友人」、仏教の正しい道理を教え、利益を与えて導いてくれる人を指していう。「善友」とも漢訳される。問答もそうだよな、と。

 

後半は対話と身体を動かして後に座禅体験(イスに座った座禅!)。

面白い話としては、meの話。例え話であったのは、あるところでママ母と母が子どもの取り合いをした。ある人に相談したところ、お互いに子どもをひっぱり合って勝ち取るのはどうかと。お互いに子どもの左右の手を引っ張ってみたが、母は子どもが痛がって泣いたのを見てパッと手を放した。これは、自分(me)の感情を最初に置かないことがポイント。meを手放すと、問題を解決しようとするのではなく、問題が別の次元でなくなっていく。ということが起こるとのこと。よくある、求めると逃げるし、手放すと入ってくるという世界観かなぁと。まだあまり実感としてないかも。。。

 

一照さんはmeというのは幻想で、それにうんざりしたとのこと。地球と繋がっている私、というのが今の景色らしい。大きいなぁ。

 

おまけとしては野口体操!新井さんと似ている空気もあったのでやっぱり~と。野口体操では、主さを主動力にするとのこと。例えば、立ってたり、座ったりすることも、床に働きかけて“落ちる”という感覚らしい。身体感覚を磨いていきたい!

 

これにて第1回目は終わり!